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屋久島取材出発前夜!26歳旅行ブロガーの準備記録

東京の小さなアパートの床に、荷物が広がっている。カメラバッグ、三脚、防水ポーチ、レインウェア——いつもの旅とは明らかにスケールが違う。今回は2ヶ月間、屋久島に滞在しながら取材をする、私にとって初めての「長期フィールドワーク型」の旅だ。

旅行ブロガーとして活動して3年。国内外のさまざまな場所を訪れてきたけれど、正直、今回ほど出発前から緊張したことはなかったかもしれない。

なぜ屋久島を2ヶ月なのか

屋久島を取材テーマに選んだのは、去年の秋にたまたま読んだ一冊のフォトエッセイがきっかけだった。縄文杉の写真の前に立ち尽くしている写真家の言葉が、ずっと頭から離れなかった。「屋久島は、一度じゃ何も見えない島だ」と。

観光客として数日滞在するだけでは、本当の屋久島の姿——季節の移ろい、霧の動き、島の人たちの日常——は絶対に切り取れない。だから2ヶ月。焦らず、島に溶け込みながら取材する、そういう旅にしたかった。

ルート選定:なぜ福岡空港からレンタカーなのか

東京から屋久島へのアクセスルートは、実はいくつかある。鹿児島空港経由のフェリーや高速船が一般的だけれど、今回私が選んだのは「福岡空港着→レンタカーで移動」というルートだ。

理由は単純で、2ヶ月という長期滞在中の「機動力」を最優先に考えたから。屋久島だけでなく、鹿児島本土の取材もいくつか予定に入れている。指宿の砂蒸し温泉、霧島の山、薩摩半島の集落——そういった場所をフレキシブルに動き回るには、やはり自分の車があるかどうかで全然違う。

業務レンタカーを選んだ理由:2ヶ月借りるなら、コストは絶対に外せない

福岡空港付近の長期格安レンタカーをいくつか比較検討したなかで、最終的に「業務レンタカー」に決めた。決め手は、長期利用での料金の合理性だった。

旅行ブロガーという仕事は、収入が安定しているとは言い難い。取材費は自己負担が基本で、宿泊費・交通費・機材費がすべて自分の財布から出ていく。だからこそ、固定費であるレンタカー代はできるだけ抑えたい。2ヶ月という単位で計算したとき、業務レンタカーの長期料金は他社と比べて明らかにコストパフォーマンスが高かった。

しかも、福岡空港から徒歩圏内で借りられる立地の良さもポイントだった。空港に降り立ってすぐに車を受け取って、そのまま九州の道を南下できる。時間も荷物の移動も最小限で済む、というのは長旅の最初の一歩としてとても大切なことだと思っている。

ETCも車載器が付いてるので、高速道路の使用が多い今回のルートでは特に助かる。いちいち料金所で小銭を用意する手間が省けるのは、長距離移動では地味に大きい。

荷造りで悩んだこと:2ヶ月分をどう積み込むか

今回の荷物は、これまでの旅の中で間違いなく最大だ。

カメラ本体が2台、レンズが4本、三脚と小型スタビライザー、予備バッテリー、充電器類——機材だけでキャリーバッグ1個分を軽く超える。そこに2ヶ月分の衣類(屋久島は雨が多いのでレインウェアを厚めに)、常備薬、ノートパソコン、取材用の録音機器……と積み重なっていく。

車があってよかった、と荷造りをしながら何度も思った。公共交通機関だけで移動していたら、この荷物量は正直しんどい。レンタカーという選択が、荷物の面でも精神的な余裕につながっている。

取材テーマと屋久島での過ごし方の構想

2ヶ月の取材で書きたい記事は、大きく3つのテーマに分けて考えている。

ひとつ目は「屋久島の自然と、人が関わる場所」。縄文杉や白谷雲水峡といった定番スポットはもちろん、地元の人しか知らないような森の入り口や、季節限定で開く小さな山道も丁寧に歩いてみたい。

ふたつ目は「島で暮らす人たちの日常」。観光業に従事している方だけでなく、農家さんや漁師さん、島に移住してきた若い人たちにも話を聞いてみたい。旅行ブロガーとしての私の強みは、観光情報だけでなく「その土地の温度感」を伝えることだと思っているから。

みっつ目は「旅行者としてのリアルな長期滞在レポート」。2ヶ月という時間をかけて、一つの島を深掘りしていく過程そのものを記録したい。どんな不便があって、どんな発見があって、どう気持ちが変化していくか——それ自体がコンテンツになると思っている。

出発前夜、正直な気持ち

荷物の整理が一段落して、コーヒーを淹れながらこれを書いている。

不安がないと言えば嘘になる。2ヶ月間、東京から離れて一人で取材を続けられるか。天候が荒れても撮影を続けられるか。思ったようなコンテンツが作れなかったらどうするか。

でも、それ以上に「早く行きたい」という気持ちの方が大きい。あの写真集の写真家が言っていた「一度じゃ何も見えない島」を、今度は2ヶ月かけて、自分の目で確かめに行く。

明日の朝、東京を発って福岡へ飛ぶ。